翻訳者にはどんな資格が必要?翻訳能力をアピールできる資格・検定をご紹介
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翻訳者という仕事に興味を持ったときにまず考えるのは、翻訳者になるためにはどんな資格が必要なのか?ということではないでしょうか。明確な「翻訳者の資格」というものは存在しませんが、取得することで翻訳者としての能力をアピールでき、仕事の獲得につながる資格・検定は多数あります。今回は、翻訳者を目指す方がぜひ注目したい資格・検定についてご紹介していきます。
翻訳者に必須の資格は存在しない
翻訳者には、医師や弁護士、美容師のような「これを取らなければ翻訳者にはなれない」という必須の資格はありません。外国語ならびに日本語の能力を示す資格・検定や、翻訳業界の団体が実施している能力検定に挑戦して実力をつけ、求人に応募する際のアピール材料とするのが一般的です。
翻訳者におすすめの資格・検定
翻訳者として仕事をしたい方は、以下のような資格・検定に挑戦するのがおすすめです。
〈翻訳者におすすめの資格・検定〉
- 英検1級
- TOEIC900点以上
- JTA公認翻訳専門職資格基礎試験
- JTA公認翻訳専門職資格試験
- JTFほんやく検定
- 知的財産翻訳検定
- 翻訳技能審査
それぞれの資格・検定についてご紹介します。
英検1級
英検1級は「大学上級程度」の英語能力を認めるものです。筆記とリスニングによる一次試験と、面接形式のスピーキングテストを行う二次試験があり、広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められます。プロの翻訳者を目指すなら最低限合格しておきたい検定です。
TOEIC900点以上
TOEICは、英語でのコミュニケーション能力を問う国際的なテストです。英検のように合格・不合格があるわけではなく、受検者全員に通知される点数(990点満点)が英語力の目安とされます。翻訳者の求人は800点~950点以上が応募条件とされるものが多いため、プロとして活躍するためには900点以上を目指したいところです。
JTFほんやく検定
JTFほんやく検定(実用レベル)は、「政経・社会」、「科学技術」、「金融・証券」、「医学・薬学」、「情報処理」の5分野からいずれか1分野を選択し、作成した訳文の完成度によって1~3級または不合格を判定するものです。1級や2級に合格すると、日本翻訳連盟に加盟している一部の翻訳会社にフリーランスとして登録する際のトライアル免除・条件緩和などの優遇が受けられます。
JTA公認翻訳専門職資格基礎試験
JTA公認翻訳専門職資格基礎試験は、「JTA公認翻訳専門職資格」の取得を目標とする方の英日翻訳・英文リライトの能力を問う試験です。同資格の取得には実務経験が必要となるため、0から翻訳者を目指したい方がその能力を示し、仕事を獲得するための足掛かりになります。
JTA公認翻訳専門職資格試験
JTA公認翻訳専門職資格試験は、より優れたプロの翻訳者としての能力を認める「JTA公認翻訳専門職資格」の試験です。英語部門と中国語部門があり、技能試験に加えて翻訳実務経験2年の実績審査が行われます。
知的財産翻訳検定
知的財産翻訳検定は、知的財産(特許明細書など)に関する実務的な翻訳能力を測る検定です。和文英訳・英文和訳は1~3級まであり、1級に合格すると日本知的財産翻訳協会のホームページへの情報掲載(氏名・連絡先・勤務先など)を希望できるため、企業からのオファー増加が期待できます。
翻訳技能認定試験(翻訳検定)
翻訳技能認定試験(翻訳検定)は、1~4級、基礎級の5段階で翻訳の実務能力を測る検定です。英日翻訳・日英翻訳は「文化、芸術、スポーツ」、「法律、政治、経済」、「工学、化学、科学」、「医学、薬学、バイオ」の4部門があり、1級に合格すると社会的に一流とされるレベルの翻訳能力が認められます。
その他の英語に関わる資格も有効
ここまでは翻訳能力を測る資格・検定を中心にご紹介してきましたが、その他にも外国語の能力を示す資格・検定を提示できれば求人応募時の強いアピール材料となります。語学系では唯一の国家資格である通訳案内士や、国連英検、全商英検など、取得のチャンスがあればぜひ挑戦してみてください。
まとめ
翻訳者には必須の資格が存在しない代わりに、英検やTOEICをはじめとした外国語でのコミュニケーション能力を測る検定、JTFほんやく検定などの翻訳能力を測る資格・検定などを取得して求人応募の際のアピール材料とします。
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