翻訳を依頼する際の流れを知っておこう
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インターネットがこれだけ普及した昨今では、海外の作品を日本国内で使用したり、またその逆のケースなどで翻訳のニーズが生じたりすることも多いでしょう。翻訳会社へ翻訳を依頼する必要がある場合、どのように検討していけば良いのでしょうか。
この記事では、翻訳会社に翻訳を依頼する方へ向けて、依頼する際の流れなどを詳しく解説していきます。翻訳会社への依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。
翻訳を依頼する際の流れは6つのステップ
翻訳を外注する際の一般的な流れは、以下の通りです。
【翻訳を外注する際の流れ】
- 翻訳業者の選定
- 見積もりの取得
- 契約の締結
- 翻訳作業
- チェック
- 納品
では、1ステップずつ詳しく見ていきましょう。
①翻訳業者の選定
まずはインターネットや口コミなどを通じて信頼できる翻訳業者を見つけます。業者の評判や実績、料金体系などが比較検討の材料になります。
②見積もりの取得
選んだ翻訳業者に対して、翻訳料金や納期などについて見積もりを依頼します。必要であれば、サンプル翻訳を依頼して品質を確認することもあります。
③契約の締結
見積もり内容に納得がいけば、契約を締結します。契約書には料金や納期、翻訳内容の詳細などが含まれます。また、新規取引の場合は、“業務委託基本契約”や“秘密保持契約”などを取り交わします。
④翻訳作業
実際に、翻訳業者が翻訳作業を行います。依頼内容に基づいて、専門知識や翻訳技術を駆使して翻訳を進めます。
⑤チェック
翻訳が完了後に原文と翻訳文を比較し、誤りや不自然な表現がないか確認し、必要があれば修正を依頼します。
⑥納品
最終的な翻訳物を受け取り、納品された内容を確認します。
翻訳を依頼する前に気を付けるポイント
契約や工程がスムーズに進むようにするためにも、翻訳会社に見積もりを依頼する前には、以下の4つのポイントに注意するようにしましょう。
【翻訳を依頼する前に気を付けるポイント】
- 翻訳の品質
- 納期
- 料金体系
- コミュニケーション
翻訳の品質
翻訳業者の選定において、品質を重視することは重要です。専門性や正確性、自然な表現など、翻訳の品質について十分な確認を行いましょう。
納期
翻訳の納期を事前に明確にしておくことが重要です。依頼する内容によっては、緊急の場合もありますので、納期をしっかりと把握しておく必要があります。
料金体系
翻訳業者の料金体系や追加料金についても把握しておくことが重要です。追加の校正や修正作業にかかる料金なども確認しておきましょう。
コミュニケーション
翻訳業者との円滑なコミュニケーションが重要です。翻訳の進捗状況や納期の変更、翻訳内容に関する質問など、適宜コミュニケーションをとっておくことが大切です。
翻訳を依頼する際は用途や対象を明確化する
翻訳の依頼をする際は、翻訳物の用途などを明確化することが重要です。
文書や映像を翻訳する場合、それをどういった目的で使うのか、あるいはどのような種類や性質のものなのか。「新事業についての情報を広めたい」「会社についてもっと知ってほしい」といった広告目的のものや、「Webサイトを海外にも広めたい」「公的・法的な文書を提出する必要がある」など、用途がはっきり決まっているものもあるでしょう。
そうした用途や使用目的によっても、翻訳の上で注意すべき点が異なります。したがって、翻訳を依頼する前に、「用途」や「翻訳対象」を明確にしておく必要があります。そして、翻訳の目的や対象によっては、注意すべき点も異なってきます。以下にいくつか挙げてみましょう。
- マーケティング
- 法的文書
- 学術・専門文書
- Webコンテンツ
マーケティング
マーケティング資料や広告文を翻訳する場合、文化や地域の違いを考慮する必要があります。対象読者の感情や文化的背景に訴える表現を使い、魅力的な文書を作成することが重要です。
法的文書
法的文書を翻訳する場合、正確性と法的な正当性が求められます。特に契約書や法的文書では、翻訳内容が法的に厳密であることが重要です。また、現地の法律や規制に対応した翻訳が必要です。
学術・専門文書
学術論文や専門書を翻訳する場合、専門用語の正確性と専門性が求められます。特定の学術分野や専門分野の知識が必要な場合もありますので、翻訳者の専門知識や経験を考慮する必要があります。
Webコンテンツ
Webサイトやブログのコンテンツを翻訳する場合、SEO(検索エンジン最適化)に配慮することが重要です。対象読者の検索キーワードや検索傾向を理解し、適切なキーワードやフレーズを使うことで、ウェブサイトの可視性を高めることができます。
翻訳を依頼する際は翻訳対象言語にも注目する
翻訳したい文章や映像などの内容を明確にする一方で、どこの言語に翻訳するのかを決める際にも気を付けるべきポイントがあります。国や地域によって言語が異なるためです。その主な要因は以下の通りです。
- 公用語の違い
- 文化・言語的な違い
- 法的要件
- 対象読者の言語
公用語の違い
公用語は国や地域によって異なります。
例えば、中国本土では北京など北方で使用されることばを中心に制定された「標準語」が公用語であり、字体も「簡体字」が使われますが、台湾の公用語は「台湾華語」と呼ばれるもので、字体は「繁体字」が使用されます。同じような地域でも翻訳先の言語が異なることがあります。
文化・言語的な違い
同じ言語が使用される国や地域でも、文化や方言の違いによって翻訳のニーズが生じることがあります。例えば、スペイン語はスペインや中南米の国々で話されていますが、それぞれの地域で独自の表現や文化的な要素が存在します。翻訳後の文章を使用するエリアをはっきりと決める必要があります。
また、同じ言語でも国・地域によって大きく違う一例としては、アメリカ英語とイギリス英語が挙げられます。よく知られているように、アメリカ英語とイギリス英語にはいくつかの違いがあります。したがって、翻訳物が使用されるのはアメリカ英語圏なのか、イギリス英語圏なのか、あるいはアジアやヨーロッパ、アフリカ地域も視野に入れているのか、という点を意識する必要もあるでしょう。
法的要件
特定の国や地域で使用する法的な文書や契約書は、その国や地域の法的要件(法制度)に適合した、正確な翻訳をする必要があります。
対象読者の言語
国や地域によっては、複数の言語が使用されている場合があります。そのため、特定のターゲット層に向けたマーケティング資料や広告を制作する場合は、そのターゲット層が使用している言語に翻訳する必要があります。
まとめ
翻訳の依頼をする際は、6ステップの流れを理解したうえで依頼すると、疑問なくスムーズに依頼を進められるでしょう。また依頼する前には、納期や品質について、注意が必要です。
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