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PDFを翻訳する際の課題と解決方法!翻訳ツール4種の特徴も解説

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社内・社外の書類を翻訳する際、PDFファイルを取り扱うこともあるでしょう。しかし、PDFの翻訳は「テキストが選択できない」「翻訳後に図形の位置がずれる」といったトラブルが起こります。

そこで今回は、PDF翻訳における課題(トラブル)と解決方法について解説します。特徴と併せて4種の翻訳ツールも紹介しますので、使いやすいツールを探してみましょう。

解決方法を理解しておけば、作業効率を落とすことなく、コア業務へ集中できます。作業マニュアルへの組み込みも想定しつつ、PDF翻訳における課題解決方法を頭に入れましょう。

 

PDF翻訳とは?

PDF翻訳とは、PDFファイルで保存されたテキストを専用ツールに読み込ませ、指定する言語に翻訳する方法です。PDFファイルには、テキストベース・画像ベースの2種類があります。

 

<PDFの形式について>

  • テキストベース:希望する文章のみを選択して翻訳できる
  • 画像ベース:ページ全体が選択され、そのままでは翻訳できない

 

テキストベースはPDFファイルにテキストが記載されているため、希望する文章のみを選択して翻訳できます。一方、画像ベースはコピー機などでスキャンされたテキストが使用され画像として表示されるため、ページ全体が選択されます。

画像ベースの翻訳方法については、「画像や図表内テキストの翻訳ができない」で詳しく解説します。

 

PDF翻訳ツール4種

PDF翻訳ツールを4種類、特徴と併せて紹介します。

 

【PDF翻訳ツール4種】

Google翻訳

  • 料金:無料
  • PDFファイルをアップロードして翻訳できる
  • 130種以上の言語に対応
  • 翻訳後もレイアウトを保ってくれる
  • 最大10MB(300ページまで)

DeepL

  • 料金:無料 ※有料版あり
  • AI技術により自然な文章へ翻訳
  • 翻訳後はテキストが自動削除される(データが残らない)
  • 翻訳後も原文の書式を保てる

MTrans for Office

  • 料金:月額9,000円~
  • 翻訳エンジンを選択できる
  • Officeツール上からワンクリックで翻訳可能
  • テキスト・画像ベースどちらも対応

T‐400

  • 料金:翻訳分量に応じた料金
  • 産業機械や電子部品など専門分野にも対応
  • ファイルをアップロードして使える
  • 秘密保持契約の締結も可能
  • AIの活用で自然な文書へ翻訳

 

対応言語や使い方、セキュリティ対策の有無など、それぞれ特徴が異なるため、プロジェクトの特徴・予算などに応じて使い分けましょう。

 

PDF翻訳の課題と解決方法

PDF翻訳におけるトラブルを解消できるよう、課題と解決方法について解説します。

 

画像や図表内テキストの翻訳ができない

PDF翻訳は、「OCR(光学文字認識)」と呼ばれる機能を活用しなければ、画像ベースの翻訳ができない仕様です。「PDF翻訳とは?」でも解説したとおり、画像ベースのPDFファイルはページ全体が選択されるため、テキスト部分を翻訳できません。

OCRとは、画像・図表内に記載された文字列をテキストデータとして認識する機能です。画像・図表内の文字を翻訳したい場合は、まずOCRでテキストを抽出してから翻訳を始めましょう。

 

OCRの使い方

OCRは、PDFファイルを開発したADOBEの専用ツール(Adobe Acrobat)内で使用できます。

 

<OCRの使用方法>

  1. PDFを開く
  2. 編集ツールをクリック
  3. 自動的にOCR処理が施される
  4. 翻訳したいテキストをクリックし入力開始
  5. テキストを出力(フォントは原文と同じ)

 

上記ツールがない場合、オンライン上で処理できる外部サービスも利用可能です。

 

レイアウトを維持できない

PDF翻訳では、原文と翻訳後のテキストボリュームが変わるため、レイアウト崩れを起こす恐れがあります。たとえば、日本語と英語を比較した場合、「りんご」「apple」では文字数が違います。文書が複雑になるほど、全体のボリュームは変化するでしょう。

こうしたボリュームの違いから、表や図の位置がずれたり、原文とは異なるページにテキストが表示されたり、翻訳によりレイアウトが崩れるケースもあります。翻訳ツールによってはレイアウトを保ったまま翻訳してくれるものもあるので、必要に応じてツールを使い分けましょう。

 

情報漏洩のリスク

オンライン上の翻訳ツールを使用した場合、データがサーバー上に残ってしまい、情報流出のリスクがあります。技術書類やIRなど機密情報を翻訳する際は、セキュリティ対策が施された翻訳ツールを利用しましょう。

有料ツールであれば、秘密保持契約を締結できるソフトもあります。

 

まとめ

PDF翻訳は、基本的にテキストベースのファイルしか翻訳できません。画像ベースの場合はOCRが必要なため、可能であればテキストベースの原稿を用意しましょう。

また、翻訳ツールはレイアウト維持やセキュリティ面などの課題があります。そうした課題も使用するツールによっては解決できるため、適宜使い分けることが大切です。

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