グローバリゼーションとは?基本概念とメリット・デメリット
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「グローバリゼーション」という用語を聞いたことはあっても、その意味や似た言葉との違いについて疑問符を浮かべる人もいるでしょう。そこで今回は、グローバリゼーションの基本概念とメリット・デメリットについて解説します。
ローカライゼーション・インターナショナリゼーションなど似た言葉との違いも解説していますので、ビジネス領域への理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてください。ビジネスで使われる用語への知識は、実際の現場でも応用できます。
顧客・取引先とのコミュニケーションをスムーズに行うためにも、理解を深めていきましょう。
グローバリゼーションとは?
グローバリゼーションとは何を指すのか、基本概念や言葉の違いについて解説します。
基本概念
グローバリゼーション(グローバル化)とは、世界の技術革新により、国の垣根を超えてあらゆる資本・情報などが拡大していく現象を指します。ビジネスにおいて、世界を一つの市場とみなした場合、グローバリゼーションの重要性が高まります。
たとえば、ITや製薬、石油業界などは、世界的に開発・生産が進められ、グローバリゼーションの活性化・スピード感が重要視されます。
グローバリゼーションのメリット・デメリット
ビジネスにおける、グローバリゼーションのメリット・デメリットを解説します。
メリット
グローバリゼーションのメリットは次のとおりです。
<グローバリゼーションのメリット>
- 商圏拡大による新規顧客獲得や売上増加
- 製品の生産コスト削減
- イノベーションの促進
グローバリゼーションは、国境を越えて事業活動の範囲を拡大させます。生産コストの安い地域に生産拠点を構えられれば、世界中に低コストで製品・サービスを提供できるでしょう。これまでリーチできなかったユーザーも獲得し、売上増加にも期待できます。
また、国内では触れられなかった、認知されていなかった技術・製品を直接手に取れる可能性もあります。新たな技術・アイデアが生まれるきっかけも、グローバリゼーションによってつかめるでしょう。
デメリット
グローバリゼーションのデメリットは次のとおりです。
<グローバリゼーションのデメリット>
- 自国の雇用機会が低減
- 価格競争の活性化による利益減少
- 国民の経済格差が拡大
生産拠点が海外に移ることで、自国に生まれるはずだった雇用機会は減少します。国内の技術流出も懸念されるでしょう。
また、価格が安く品質の良い品物は、消費者のニーズを満たします。その一方で、競合他社も安く良いものを販売するようになり、市場の価格競争は活性化されるでしょう。企業にとっては利益減少につながるリスクがあります。
そして、価格競争が激化すると、企業は低コストの人材確保を始めます。労働者(国民)はもちろん、グローバル市場に参入できない企業間でも、経済格差が生まれるかもしれません。
グローバリゼーションの課題
グローバリゼーションには以下の課題があります。
<グローバリゼーションの課題>
- 不足するグローバル人材の確保
- 海外拠点のリスクマネジメント
海外拠点とのやり取りや契約締結、商品・サービスPRなど、あらゆるシーンにおいて言語・コミュニケーションスキルが堪能な人材は欠かせません。国内における新たな人材の雇用や育成、現地スタッフの教育など、グローバル人材を確保する取り組みが必要です。
また、グローバリゼーションでは、海外拠点の状況はもちろん、国の社会情勢なども把握し、変化に対応するリスクマネジメントも求められます。リアルタイムで情報を共有する環境、専用の対応チームの確保なども必要です。
ローカライゼーション・インターナショナリゼーション(国際化)との違い
グローバリゼーションと似た言葉である、ローカライゼーション・インターナショナリゼーション(国際化)との違いについて見ていきましょう。
<言葉の違いについて>
- ローカライゼーション:コンテンツや製品、サービスを特定の地域特性に順応させること
- インターナショナリゼーション:言語や地域特性に囚われず、コンテンツや製品の適応性を高めること
たとえば、パンフレットの言語を翻訳する際、原文をそのまま翻訳しても国の文化的背景や習慣などが違えば、相手に伝わりにくくなります。ローカライゼーションでは、デザインやメッセージ内容などを地域特性に合わせて翻訳します。
一方、インターナショナリゼーションは、イラストや図を使って説明するイメージです。言語や地域に依存することなく、相手に伝わるよう適応させます。
このように、グローバリゼーションと似た言葉でも意味は全く異なるので、用語の扱いには注意しましょう。
まとめ
グローバリゼーションは、国境を越えて人やお金が流動する現象です。人材の確保や環境整備への課題はあるものの、国内のIT・製薬業界の大手企業でも、海外進出への取り組みが実施されています。
海外進出において重要なのは、海外市場に自社のコンテンツや製品・サービスを認知してもらうことです。WEBサイトの多言語化やIR・パンフレットの翻訳など、海外展開を見据えた環境整備が欠かせません。
「ブライト章」では、85ヶ国以上の言語に対応した翻訳サービスを提供しています。ネイティブ翻訳者が在籍しているほか、テキスト翻訳やナレーション翻訳など幅広いご要望にも対応できます。
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